六軸電気

電気機関車が好きな23歳社会人がお届けするブログです。

「広く浅く」?「狭く深く」?

国鉄色スーパーやくも色の人気色の381系がメインの被写体となっている伯備線だがゆったりやくも色も捨てることはできない立派な被写体だと思う。春の井倉鉄橋は3082レの撮影には最適。前走りのやくも6号は長い7両編成で迫力満点だ。

少し半面工なものの顔の滑らかな造形が際立つのでこれくらいの光線は許容している。

EF66のように角がしっかりと出ている車両は半面光がより美しいと感じられるが、自分のフォルダーには66の写真がほぼない。あえて66は撮影しないようにしていた。強がっているわけではないのだ。

理由ははっきりとしている。66の沼にはまると抜け出せなくなるからだ。

東海道を力走する66を見てしまったら、もしかしたら81どころではなくなってしまうかもしれない。66か81かどっちつかずで中途半端になってしまうのが怖かったのだ。

今の自分に「広く深く」なんて無理なわけで、撮影地に数多く通うからこそ撮れる写真は必ずある。

「広く浅い」ことを卑下するつもりは一切無く「(その被写体を)撮ったことがある」は確かにアドバンテージだ。しかし、その数枚の写真でその被写体、地域への思いは満たされるのだろうか。

暴論かもしれないが、引退前にかけこみで初めて撮影するくらいなら一枚も撮らないほうがいいと思う。最後にVカットが撮れても車両は引退。残るのは数少ない写真と後悔だ。

話の軸がブレブレだが要は「自分は狭くてもいいから深く撮りたい」「異論は認める」ってことだ。ただそれだけ。