六軸電気

電気機関車が好きな23歳社会人がお届けするブログです。

苦節800日 日豊本線の貨物を撮る

梅雨の季節の中、土日に全国的に快晴が広がるということで、計画を立てる。今年こそは中山香のストレートで一枚決めたいが、SCWは九州全体に薄い雲がかかっていた。その反面、本州は雲一つない快晴予報で、新緑とやくもの写真を撮るには絶好の条件がそろっていた。

どちらに行くべきか、ただでさえ晴れ間が少ない6月、しかも土日の好天は是が非でも最高の写真を撮るしかない。勝利が確約されている山陰かそれとも一番撮りたい九州か。

釜の運用、積載の不安定さ、なによりいまいちの天気予報、そんな九州に一発勝負で飛び込んでいくのはあまりにもリスクが高すぎるのではないか。だが、行かずに晴れたらやくものVカットを撮っていたとしても後悔するだろう。ならダメでも九州に行くしかない。

いつもは予報などのデータは絶対だが、九州の「可能性」に賭けて出撃をした。

関西からはるばる600km、撮影地に着くと予報通り薄く雲が広がっていた。しかし雲の流れ的には天気は良くなりそう。刻一刻と迫る通過時刻と回復する天気の勝負が始まった。

ネットを見ると釜は404号機、積載はなんと満積載の目撃情報が上がっており、被写体は完璧なものが揃った。

通過の10分前、雲が一気に抜け天気が一気によくなる。「早く来い!このままもってくれ!」そして定刻になり光線、機関車、積載が揃ったこれ以上ない好条件を写真に収めることができた。

初めて九州で撮影した写真もこのストレートからだった。そこから通い続けて800日経過。ついにこの場所でも納得のいく写真を撮ることができた。

一枚うまく撮れればもうおなか一杯、九州の機関車はなんてカロリーが高いんだ。今夏もたくさん撮りに行こうと思う。