六軸電気

電気機関車が好きな23歳社会人がお届けするブログです。

最後って

「いきなり最後は来るものだ」と思いながらも、そんな前触れもなければ、人間動こうとしない。自分は全国転勤がある以上、一か月先に自分がどこで仕事をしているかわからない。もっと今住んでいる地域のお店や名物を楽しんだらどうなのか。それより消えゆく国鉄電気機関車の写真を撮ることの方に脅迫感を感じ、少ない土日を使って遠征している。

写真は大学生時代に撮った一枚。八代と川内を結ぶ肥薩おれんじ鉄道で撮影をしたものだ。快晴の中現れた717号機に手を振るとトンネル進入と合わせて2発の警笛を頂いた。今回もいい写真が撮れたと満足する。そのまま貨物は鹿児島に行き、夜の便で門司に帰る。しかしなんとその便をもって717号機は運用から退き、本線から姿を消したのだ。

大々的に告知されて多くの鉄道ファンに見送られ最後を迎える車両、最後の最後まで貨物を引き役目を全うする車両。717号機はどちらを望んだのだろうか。「鉄道車両は機械である」と肝に銘じながらも何か聞こえてくるようだ。