六軸電気

電気機関車が好きな23歳社会人がお届けするブログです。

四国キハ2連by67Ⅱ

フィルムの現像がラボから帰ってきたのでその中から一枚。先日投稿した高徳線368Dの前走りの列車。

今までずっと憧れていたPENTAX67Ⅱを遂に手に入れた。

やはりデジタルの時代と言えど一度はフィルムで写真を撮っていみたい。以前からキャノンのEFマウントのフィルムカメラは持っていたものの、自分の機材ががRFマウント化する中で同じレンジのレンズを2本持ち歩くことや、デジタルと比べると否めない使い勝手の悪さでなかなか定着はしなかった。

しかし、ネットを見ると時々流れてくる中判フィルムの美しいボケやリバーサルフィルムの鮮やかな発色に心打たれた。

やはり新しいマウントであっても中判のフィルムカメラを手にしたい。デジタルのように高速シャッターが切れないことや今までキャノン一筋でやってきたこと、今も悩みの種だがフィルムの確保など不安要素はたくさんあったものの清水の舞台から飛び降りる気持ちでPENTAX67Ⅱを購入した。

一発切りの緊張感、ラボから返送されてきたときに封筒を開ける楽しさはデジタルにはなく、病みつきになること間違いなしだ。

当初はサブ機として使用していこうと考えていたが、この写真の仕上がりはサブ機で寝かしておくには勿体なさすぎる。本当に買ってよかったと思える今年のベストバイかもしれない。

 

苦節800日 日豊本線の貨物を撮る

梅雨の季節の中、土日に全国的に快晴が広がるということで、計画を立てる。今年こそは中山香のストレートで一枚決めたいが、SCWは九州全体に薄い雲がかかっていた。その反面、本州は雲一つない快晴予報で、新緑とやくもの写真を撮るには絶好の条件がそろっていた。

どちらに行くべきか、ただでさえ晴れ間が少ない6月、しかも土日の好天は是が非でも最高の写真を撮るしかない。勝利が確約されている山陰かそれとも一番撮りたい九州か。

釜の運用、積載の不安定さ、なによりいまいちの天気予報、そんな九州に一発勝負で飛び込んでいくのはあまりにもリスクが高すぎるのではないか。だが、行かずに晴れたらやくものVカットを撮っていたとしても後悔するだろう。ならダメでも九州に行くしかない。

いつもは予報などのデータは絶対だが、九州の「可能性」に賭けて出撃をした。

関西からはるばる600km、撮影地に着くと予報通り薄く雲が広がっていた。しかし雲の流れ的には天気は良くなりそう。刻一刻と迫る通過時刻と回復する天気の勝負が始まった。

ネットを見ると釜は404号機、積載はなんと満積載の目撃情報が上がっており、被写体は完璧なものが揃った。

通過の10分前、雲が一気に抜け天気が一気によくなる。「早く来い!このままもってくれ!」そして定刻になり光線、機関車、積載が揃ったこれ以上ない好条件を写真に収めることができた。

初めて九州で撮影した写真もこのストレートからだった。そこから通い続けて800日経過。ついにこの場所でも納得のいく写真を撮ることができた。

一枚うまく撮れればもうおなか一杯、九州の機関車はなんてカロリーが高いんだ。今夏もたくさん撮りに行こうと思う。

青い!!自分も機関車も

1094レEF64時代から一枚。

まだ鉄道写真歴は浅い自分だが、この一枚から鉄道写真の中でも貨物列車にという沼に惹かれていったのだろうと今になって思う。

この頃はこれを撮りたいという思いは無くかっこいい鉄道写真が撮りたいという時期だった。写真フォルダーを見返すと、機関車メインではなく旅客、特に通勤列車を撮影していたようだ。E501系や武蔵野の205系、ブログに乗せることができないような下手くそな写真ばかりだけど懲りずに撮影地を探しては撮りに行っていた。

そんな中たまたま快晴でフルコンでうまく撮れた1094レから自分の趣味嗜好は貨物一直線へ。道を踏み外したといっても良いのかもしれない。

「趣味は続けていくと必ず高尚化する」

これは被写体に優劣があるわけでも長く続けているものが「偉い」というわけではない。続けることが趣味を楽しくさせ、さらに楽しくなった趣味がさらに続いていく。誰が言っていたのかは忘れたけれど、一つの趣味に打ち込む奥深さを体現している言葉だと思う。

これからも少しずつではあるが、量より質で撮っていこうと思う。

ずかんのでんしゃ

写真とは関係ないが、キーボードを変えた。「キーボードに1万5千円も?」と最初は思ったが調べていくと、軸や配列が少しずつ違うらしい。しっかりとした作りで気持ち良い打鍵感が欲しかったので奮発して購入。アマゾンで購入したのですぐ届いた。

さて、一記事書いてみよう。一文打っただけでわかった。今までのキーボードと全く違う。文字を打つのが楽しい。ただキーボードが変わっただけで文章が湧き出てくるのが本当に不思議だ。文章の巧拙は変わらないようだが。

話は変わって写真について、381系のスーパーやくも色。この印象的な紫色のボディーカラーは鉄道だけでなく車や飛行機でも珍しい。初代は2006年までだったそうで当時自分は小学一年生。伯備線が何県を走っているかまず形式名もわかっていなかっただろう。

実家に帰って図鑑をみると構図や光線にケチを付けたくなる自分が恥ずかしい。

積み藁が見つめる中走る381系やくも

国鉄特急色はどんな景色にも似合う。新見以南で朝の撮影を楽しんだ後、山陰線区間で撮影こすることにした。伯備線と並行して走る県道8号線は程よいワインディングと最高の景色を同時に味わうことができ、バイクで走ると本当に楽しい。

9号は大山バックで撮影しようと考えていたが、テンポよく走っていても新見から2時間近くかかり、朝から鳥取県で撮影していた人たちで立ち位置はぎゅうぎゅうになっていた。いつもなら隙間に入れてもらってなんとか撮影することができるのだが、その隙間もないほどぎっちりと三脚が立ち並んでおり、昨年撮りたい構図で80点くらいの写真が撮れていることと構図に妥協するくらいならという理由で他の場所で撮ることにした。

お立ち台から少し離れたところには収穫が終わった積み藁が多数並んでいた。稲架掛けとはまた一味違う積み藁。一つ一つが生き物のようでかわいい。

そんな積み藁の群衆が見届けるなら米子市街から飛び出してきた381系は終着地に向けて走っていった。

夏の始まり四国のヨンマル

 

夏至が近くなり、19時でも撮影ができるようになってた。梅雨入りが発表された最初の土日、朝から満点の快晴ということで撮影に出かけることにした。

さてどこに行こう。鍋島の貨物も今年度は単位がもらえていたので、以前から気になっていた四国の夕方のキハ3連を撮ることにした。

夕方が撮れる代わりに昼間はロクな写真が撮影できないので俯瞰撮影を考えたのだが、ちょうど良い運用がないので夕方1本に賭けることにして、昼はバイクで淡路島ツーリングとうどんで鉄を忘れた。よく考えるとうどんは香川な気がするが徳島駅前で食べた冷たい肉うどんは柚子のソースをかけて食べると酸味と肉のうまみが調和してとてもおいしかった。

そして、今回の本命の撮影地へ。好条件が揃っているいってもキハ3連、集まっても10名ほどかと思ったがそれは四国を甘く見すぎていたようだ。30人はいただろう。

途中ほんの少し露出が落ちることはあっても終始晴れで、前走りの2連も含め正調編成をしっかりと撮影することができた。

今回2年ぶりに四国でしっかり撮影をしたわけだが、原形のヨンマルが残っているのに撮らないのはもったいないと思ったのでこれからも少しづつ撮っていこうと思う。

 

 

日向灘バックに銀釜の臨貨撮影

こんなに本数が少ないのに本線を名乗っていいのかと疑いたくなる日豊本線の大分と宮崎の県境を越えると県内で3番目に人口が多い延岡に到着する。早朝から始まった追っかけはここで一度小休止。門司からの疲れを癒すべく、名物のチキン南蛮を頂く。いつ何度食べてもおいしい。

しかしここでは終わらない、最後の〆に隣の南延岡までの臨時貨物を撮影するのだ。一区間で且つ貨物の量もだいぶ少なくなるものの、県境の区間とは打って変って青々とした東シナ海をバックに貨物を撮影できたり、高千穂から流れてくる五ヶ瀬川を渡る姿を撮影できたりとなかなか面白い区間であるのだ。この日は雲一つない快晴だったので俯瞰の撮影地に。

銀色のボディーが風景に同化しているが正真正銘303号機牽引だ。南延岡入線前でだいぶスピードを落とすので色々な画角で撮影をすることができ大満足。

延岡って意外と海に近いのだなと山を登って初めて実感することができた。

この貨物も平日限定で社会人になり気軽に撮影することができなくなった列車の一つで

あり、そしてもう一度釜を変えて再チャレンジしたいものの一つだ。